休日の隠れ家には遊び心が欲しい。子どもの頃に憧れた、秘密基地感たっぷりの。六角形を3つ合わせた家の形なら、そんな大人のワガママにだってきっと応えてくれるだろう。

◆一見奇抜、でも慣れてくるとこの形が心地いい。
シンプルなデザインの家や別荘は飽きが来ない。だがどこかで同じ物件を見たような既視感も伴う。その点こちらの那須の別荘は、一度見たら絶対に忘れられないインパクトがある。
水回り、リビング兼ダイニング、洋室が一室。1LDKというスペックからは全く想像できないが、それぞれの部屋が六角形の形をしており、間取り図好きならヨダレもののハチの巣型を成している。遊び心のわかる大人の隠れ家として不足はないだろう。
一見奇をてらったようにも見える六角形の集合体は、六角形にすることで壁の角度が甘くなり、箱型の部屋と比べて視覚的なリラックス効果を与えてくれる。室内に大きな家具を置く代わり、フローリングに車座になって酒を酌み交わすにふさわしい形なのである。

◆2階はないけどロフトは3つ
1階の洋室はオーナーが寝室に使うとして、来客があった場合は3つあるロフトのどれかを使ってもらえばいい。何せ3つもあるのだ。階段のついた洋室のロフトは来客用に、はしごで上るリビングダイニングのロフトは自分の趣味スペースにと使い分けることができる。
ロフトで長年収集してきたレコードをこだわりのステレオで鳴らす。自宅で行き場を失った愛すべき蔵書たちのミニライブラリー、プラモデルの作業場とこれまでの作品を飾るギャラリースペースを作る...等々、ロフトをデッドスペースとして眠らせず、どんどん使って休日を自在に楽しんで欲しい。

◆頑張ってる自分に温泉引き込みのご褒美を
那須には「那須七湯」と総称される7つの温泉があり、その中からひいきの温泉を見つけて通い詰めるのも楽しい。ただ、せっかく居心地のいい別荘があるのだから、予算が許せば温泉引き込みも検討してみてはいかがだろうか。鳥のさえずりを聞きながらの朝風呂も、静けさの中でゆっくりと浸かる夜の長風呂も、いつもの居場所にはない贅沢なのだから。