ゆるやかに下る草地に寝転がり、流れゆく雲をながめる。この解放感！さあさあ、今日は何をする？

◆あなたの心のアルプスがここに
「アルプスの少女ハイジ」のアルムの山小屋みたいだ。ここが伊豆の天城高原だということを束の間忘れてしまう。ゆったりと広がる敷地は1,200㎡超。なだらかに傾斜した広い土地と三角屋根の家の組合せは、子どもの頃に夢見た遠い外国の田舎のイメージだ。
東京方面から現地まで車で約2時間半から3時間。気軽にサクッと、という距離ではないかもしれないが、お出かけ感は十分満たされる。気になっていたカフェでひと休みしたり、伊東のジップラインで絶叫したり、毎回違う寄り道ルートを考えるのは楽しい。
待ちに待った天城高原に到着したら、まずはみんなで深呼吸。誰ともなく広い庭に駆け下りて、取りあえずビール、ならぬ「取りあえず大の字」になる。オンとオフの切り替えスイッチみたいなもの、かもしれない。

◆庭を見渡すデッキで過ごす時間
ファミリー、あるいはグループでのシェアにちょうど良いサイズ感の家である。山荘風の家にはリビングダイニングと8畳の和室からアクセスできるウッドデッキ付き。通り道で買ってきた焼き立てのパンとコーヒーのシンプルなランチも、ここで食べれば格別に美味しい。あえてBGMはなしで、目の前の景色と大好きな人たちとの時間を心から楽しもう。
各部屋に庭を臨む窓が付いており、2階の洋室からは遠く相模湾も見渡すことができる。1階の南側和室は北側の和室よりも小さめの6畳間だが、掘りごたつのある居心地の良さが売りだ。夏はデッキで朝市から仕込んだ魚介バーベキュー、秋は掘りごたつで鍋パーティーが定番になりそうだ。

◆風呂にも一家言あり
浴室は石の質感と木壁で温泉地気分が盛り上がる。ここはやっぱり温泉を引き込んで、思う存分長風呂を楽しみたい。浴室も他の個室同様庭を眺める窓があり、朝風呂の気持ちよさは格別だ。マリンスポーツやアウトドアの後も、自慢の浴室で疲れた体を癒し、冷えたビールでエネルギーをチャージしよう。