旅館仕様で使える8LDKの物件。石と緑に覆われた重厚なエントランスから玉砂利と飛び石のあるアプローチを進むと、旅館のような入口が見える。

1階には浴室が2つ。温泉ではないが、どちらも足の伸ばせる大きな浴槽だ。脱衣所の造りもホテル仕様で洗面台が各2つ設置されている。部屋数が多く、保養所や旅館として営業するにも十分なスペックだ。オーナーがどこに住むかで宿泊できる部屋が変わるが、基本的に2階は4組に貸し出せる。

そしてこの物件で目を引くのが、1階奥の茶室だ。ただの畳敷きというだけでなく、予め炉が設置されている本格仕様。ここに炭を入れて茶釜を置いて茶を立てることができる。静岡は茶の名産地、茶室付きというのはポイントが高い。春先には庭で野点というのも乙だ。

1階部分はリビングダイニングと和室の部分を繋げて、大広間として宿泊客が憩えるスペースにするのもアリかもしれない。大きな窓ガラスからは光がたくさん入り、植栽を眺めながらくつろぐことができる。

なお、リビングの扉と裏手の階段という、玄関以外の導線が存在する。使い方の一案として、扉はリビング部分でカフェなど飲食業を営んだ場合、直接アプローチできる利点がある。階段は通常はセキュリティを考えて管理人のみに留め、避難経路として確保しておくと良いだろう。

茶室を中心に組み立てたい、和の趣き深い一軒だ。